ZENSIN creative direction /2018
四国に五星さんという建築コンサルタント会社さんがあります。
こちらの創業者らと経営層の方々から映像制作の依頼を受けました。
組織の風通しを良くするために、ミッション、ビジョン、バリューを再創出しているので
それらを映像化して欲しいというオーダーでした。
お話を聞いていくと、社内でのそれらの理念の浸透が低い状態にあったようです。
その場合、一般的には浸透させるための取り組みを行うことが多いと思いますが、五星さんの考えは全く違いました。
「浸透していないのであれば、私たちの責任です。したがって社員みんなで改めて納得できるものを創出して欲しいと思っています。
なぜなら五星とは、私たちではなく、若い世代へと受け継がれていくものだからです。」
理念とは、会社設立時に創業者らが胸に誓って会社を発展させてきた、かけがえのない存在であるはずです。
しかし結果的に社内全体で現在浸透していないのであれば、自身の信条さえも手放し、未来へと託す姿に心を打たれました。
そこでZENSINとしては、理念の再創出の表現もするが、
それだけではなく、五星さんの過去も現在も全てを受け止め、
それらをあますことなく未来へ向かう力へと昇華させた映像を作るべきだと覚悟しました。
このことをお伝えすると、
「全てお任せします。最高の映像待ってます。」
と、大変ありがたいお言葉を頂きました。
そこでZENSINは、映像のビジュアルは、五星さんが過去に作った会社案内のパンフレットのみを使用すると決めました。
映像の構成は、経営層から従業員のみなさんの心境をそれぞれを代弁しながら、
五星さんの過去と現在と未来を有機的に結び、希望溢れるものを描くことに決めました。
無事映像が完成すると、こちらの映像は当時の年頭式で流され、
皆さんから「感動しました」「泣きました」と大変ありがたいお言葉を頂きました。
五星さんたちの覚悟と想いが紡ぎだした未来。
あなたの目で確かめてみて下さい。