Our Column

生存本能としての「認知ゆがみ – Cognitive Bias」

認知ゆがみ – Cognitive Bias

2025/09/30 wrote

私たちは日常の中で、数え切れないほどの選択をしています。
一見すると、事実や合理的な計算に基づいて判断しているように思えます。

しかし実際には―その背後で大きく働いているのは、事実や合理よりも“認知のゆがみ”の方だといえるでしょう。
人は「自分を守るための物語」を編みながら現実と折り合いをつけているのです。

■ 今だけに集中するということ

本来、人間が向き合うべきは「長期的な全体最適」です。社会や環境、人間関係すべてを含めた大きな調和。
しかし、あまりに複雑で、どう動けばよいか直感的に分からないことも多いでしょう。

そこで人は「今だけに集中する」という選択をします。
こうすることで「全体最適に敗北した」という感覚を避け、目の前の成果に集中できます。

そして時間が経つと、再び虚無感や敗北感が立ち上ってきます。
しかしこれは単なる落胆ではなく、無意識が「今度こそ目の前の難題に挑戦できるのではないか?」と教えてくれているサインです。

虚無感や敗北感は、次なる成長や学びの扉を開く前触れでもあります。

■お金という尺度に逃げ込む理由

人間関係や社会全体の調和を考えることは、膨大な思考と感性を必要とします。
その困難さに直面すると、例えば「お金」という単純で共通の尺度に頼ることがあります。

お金は数値化され、誰の目にも分かりやすい。複雑な問題を整理できる安心感があります。
これは卑しいことではなく、心が複雑さに押しつぶされないための自然な戦略です。
そしてその過程で、社会や人の行動パターンを学び、次の判断に活かすこともできます。

■ 自分だけを守る必然

「自分さえ良ければいい」という選択もまた、同じ構造の延長線上にあります。
他者を含めた最適解を考えるには、感性と論理を統合する力が必要です。

しかしこれは言葉で言うほど簡単ではありません。
複雑さを前にして、自分に集中することは、生存戦略としても合理的なのです。

その選択の背景には、全体をまだうまく設計できていないことへの自然な敗北感が潜んでいます。
でも、その経験そのものが、未来の学びや全体設計力の土台になるのです。

■部分最適と全体最適のズレ

全体が見えない状態で部分最適をすると、短期的には正しい選択でも、全体の観点では最適でないことがあります。
しかし、部分最適は「全体がまだ見えていないからこそ生まれる自然な視点」です。

例えば:

  • 女性向けの例

    ダイエットで「とにかく食べなければ痩せる」と考えて食事を極端に減らすと、一時的に体重は落ちます。

    しかし、急激な制限は筋肉量の低下や代謝の低下を招き、リバウンドしやすくなったり、ボディラインが必ずしも美しくなるとは限りません。

    それでも、この経験を通じて自分の体や習慣の理解が深まり、長期的な健康習慣の構築につながることもあります。

  • 男性向けの例

    仕事で「徹夜してでも今の案件を片付ける」と頑張れば、短期的には成果が出ます。

    ただし、睡眠不足が続けば判断力が鈍り、結果的にパフォーマンスが落ちることもあります。

    それでも、その経験から自分の限界や効率の作り方を学び、次の案件に活かすことができます。

ゼンシン代表も、過去に「目の前のことに集中せざるをえない自分」や「失敗や迷いに押しつぶされそうになった自分」を何度も経験しています。
でもそのすべてが、今日の判断力や全体設計力の基礎になっているのです。

■ 思考の冬眠状態

どうすればよいか分からないとき、人は「仮想的な敵」を作ることで心を落ち着けたり、思考を一時停止して脳を冬眠状態に置いたりします。
これは弱さではなく、複雑すぎる現実に押しつぶされないための自然な戦略です。
生き延び、次の一手を考えるための準備期間でもあります。

■ しかし突破口は開かれようとしている

でも安心してください。

いま世界では、「部分も全体も同時に評価できる技術」が次々と登場しています。
人間の感性や直観を支える科学的仕組みが明らかになり、複雑な全体最適を現実的に考えられるようになってきています。

ゼンシンでも、年明けには新しい発表や取り組みを予定しています。

私たちも過去に「目の前のことに集中せざるをえなかった自分」や「違和感を覚えながらも必死にもがいてきた自分」がいました。
それでも、その経験が突破口となり、新しい可能性の光が見えてきたのです。

■ 違和感を大切にする

もしあなたが、「今だけ」「金だけ」「自分だけ」の世界観に違和感を覚えているなら、それは正常な感覚です。
その違和感こそが、未来を切り開く羅針盤になります。

これからは、部分と全体を同時に扱い、本来的な最適解を構築していく時代です。
あなたが大切にしてきた違和感や信念は、決して無駄ではありません。
未来を切り開く力として、少しずつ昇華されていきます。

今やネットで情報格差は小さくなり、AIも個人の能力差を縮めてくれます。
これから重要になるのは、解釈の違いです。

同じ出来事でも、どう受け止めるかで見える世界は変わります。
たとえ絶望的に見える現象も、私たちの解釈次第で前に進む力に変えられます。

ゼンシン代表も、同じように迷いながら、そして何度も失敗しながら歩んできました。
だから、あなたも安心して、自分の感覚を大切にしながら進んでください。
一緒に歩いていきましょう。

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