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リベラルアーツについて

リベラルアーツについて

今回はZENSIN流のリベラルアーツについて書いてみたいと思います。

リベラルアーツとは一般的には下記のように説明されています。

リベラルアーツとは元来、人間を良い意味で束縛から解放するための知識や、生きるための力を身につけるための手法を指します。
古代ギリシアで生まれたこの概念は、やがて古代ローマに受け継がれ、言語系3学(文法・論理・修辞)と
数学系4学(算術・幾何・天文・音楽)で構成される自由7科(セブンリベラルアーツ)に定義されました。

とのことです。ちなみにリベラルは自由ですが、ここのアーツとは芸術ではなく人工物全てを意味します。
要は言語系、数学系を勉強すると、色々と自由に考えたり感じることができたり、自由に何か作ったり表現したりできるよということかと思います。

またこのリベラルアーツの現代版としては、STEM教育(科学、技術、光学、数学)であったり、
STEAM教育(前述のものにAのアートを追加したもの。ここでのアートは芸術の意味)などがあります。

色々と教育が進展していくのはとても良いことですが、
現代の世の中は、とても早く、混沌としていますから、手あたり次第に行ってみるよりは、
一旦この源流をさらに深堀してみると良いのではないかと思います。

リベラルアーツのさらに根幹にあるものは何か?
ZENSINは下記だと考えます。

①個の静的観察
②個の動的観察
③集団の静的観察
④集団の動的観察

格闘技を例にとってみましょう。
例えばあなたが見本としているファイターがいたとして、
そのファイターのパンチを習得したいと思った時、先ほどの①~④をあてはめてみると

①パンチを打つ時の前と後の腕の形を分析する行為
②パンチを打ち終わるまでの腕の流れを分析する行為
③パンチを打つ時の前と後の体全体の形を分析する行為
④パンチを打ち終わるまでの体全体の流れを分析する行為

上記4つの観測対象が生まれます。

これらを順繰りに観察を行うなり、
気になる領域からじっくり観察をするなどして、習得していくことができるかと思います。

しかし、なぜこれで習得できるのか?
よくよく考えると気になりますよね。

実は僕らは三次元空間に存在していますが、三次元の対象物を外側から観察して理解しようとしても、
大抵の場合、複雑すぎて理解できません。なぜなら対象物は複数のシステムが統合される形で1つのシステムを構成しているからです。
※場合によっては天才的なセンスのある方はいきなりできたりしますが、今回はそれは例外とします。

そこで3次元対象物を、一旦、2次元×4象限で仮想的に分解した上で
アプローチすることにより理解するということになります。

実際に4象限の図を見てみましょう。

※ここではY軸は体全体→腕 X軸は時間として見て下さい。

①~④を順繰りに行って、理解を深めていくもよし、気になる領域から初めても良しですが、
いずれにせよ観察、練習を続けていく中で、自分の中の基準値が(0.0)originalポイントへと帰結していきます。
これは習得を意味します。

またその後は、恐らく2択が生まれます。

①パンチの仕方を習得したので、今度はパンチの当て方を習得したい。
この場合は、X軸をパンチの前後に限らず、もっと時間を手前に伸ばすことになると思います。
つまりパンチとその他要素(フェイントなど)の関係性の分析になります。

②見本となるパンチはあくまで他人のパンチ。もっと自分のパンチとして伸ばしたい。
この場合は、自分自身の身体的特徴(見本のファイターより身長が高い、体重が重いなど)を最優先視点として配置してみる考えです。
恐らく自分自身のフォームを撮影して、身体的特徴から理想的なX軸、Y軸を分析していくことになるでしょう。

この二択、いかがですか?
どちらもワクワクしませんか?
つまり、どちらを選ぶのも自由なんです。

このようにわからない複雑なものを、ひとまずは二次元上で4つの領域に分解し、
何らかの目的に沿って、分かったり、習得したりすることがリベラルアーツの基礎だと思われます。
またこの行為を、人々がそれぞれ自分の個性や趣向にあわせて展開していったことで、
先ほどの7科目へと進展していったのだと思われます。

これがZENSIN流のリベラルアーツの基礎理論の一つになります。
とても原始的手法ではありますが、根源的な観察方法でもありますから、
覚えておくと色々な知識をこの観点で統合したり、
別領域の知識を任意の領域に応用することがしやすくなるかもしれませんね。

それではまた。

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