Our Column

インタビュー第3話の解説(前編)

インタビュー第3話の解説(前編)

INFORMATIONにて告知させて頂きましたが、
少し前にアンティークコインの販売を行う株式会社アンティークコインギャラリアさんの
オウンドメディア「ぼくらのスモールビジネス」にてインタビューを受けました。

3話+αで構成されております。宜しければご覧になられてみて下さい。

第3話
https://anchor.fm/3avphstipv/episodes/4-2PC-e1lkgii/a-a89t825

インタビューは基本的にさわりのお話にとどめてますが、
もう少し詳しく知りたいという要望がありましたので、以下インタビューの第3話(前編)についての解説となります。

今回は未来の話にフォーカスしています。

■正解がない時代は “ぶっ飛んだ好奇心” で楽しく生きる

正解がない時代に入ったことをビジネスではVUCAの時代と呼ばれています。

VUCAは一般的にこのように言われています。

「VUCA(ブーカ)とは、ビジネス環境や市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が変化し、
将来の予測が困難になっている状況を意味する造語のこと。
①Volatility:変動性 ②Uncertainty:不確実性 ③Complexity:複雑性 ④Ambiguity:曖昧性という4つの単語の頭文字から成ります。」

ようするにビジネスの世界では、大前提として未来は予測できるものとして扱いたいわけです。

そのような中、ビジネスとはあまり関係ないように思うかもしれませんが、実は未来を予測する学問があります。
それは物理学です。物理学の世界では、大きくわけてニュートン物理、アインシュタイン物理、量子物理があります。
例えばりんごが落ちることなどはニュートン物理の領域になります。
ざっくり言えば、目に見える領域を中心とした力学のレギュレーションです。

VUCAのような曖昧な領域は、物理学では基本的にミクロの領域でして、アインシュタイン物理や、量子物理などの分野があたります。
したがってマクロ→ミクロに対しては、ニュートン力学→アインシュタイン物理&量子物理があてはまります。

人間の普段の生活からはマクロ→ミクロは認識順序としてはその通りです。
木の上にいるクワガタをもっと細かく見たければ近づくでしょうし、もっと細かく見たければ顕微鏡で見るでしょう。

しかしながら、これは人間の普段の認識順序ですから、この視点ではく冷静に事象の作用順序で見てみましょう。
例えば私たち人間の体であれば、人間という単位を構成するには、まず当然ミクロ領域で天文学的な数の細胞が存在し、
連携することで人間という単位が存在することができています。先ほどの虫であっても虫の細胞側から事象の作用順序で見れば同様ですよね。
つまり事象の作用順序自体は、マクロ→ミクロではなく、ミクロ→マクロなわけです。

そこでこの事象の作用順序という観点でさらにさらに思考していくと、
前述のタイトルである「正解がない時代を楽しく生きるには “ぶっ飛んだ好奇心” に従うこと」という結論に至ります。

なぜか? ZENSINなりに論じてみたいと思います。

皆さんは学問と聞いてどのようなイメージをもっていますか?
とても崇高なイメージが浮かびませんでしょうか?

それもそのはず、学問とは真理の探究という役割を担っていました。
しかしながら、真理の追及の先で待ち受けていたのは、物理学における不確定性原理であったり、数学における不完全性定理でした。
これは簡単に言えば、事象はミクロや抽象的な世界にいくにしたがって
確率でしかいえない領域があったり、証明も反証もできない領域がでてくるという内容です(学問上の極限のVUCA)。

これによって学問は真理の探究から、実用性における社会還元というテーマへと変更しました。
理数の領域では、数学や物理学よりも工学が主体となり、表現の領域では芸術よりも美術が主体となりました。
学問が後者の領域に比重を置いたことで、物事を確定的に説明することができるようになりました。
曖昧さがいい意味で軽減しますから、非常にわかりやすいですし、計り知れない価値が社会にもたらされました。

しかしながら、学問が実用性を必要以上に意識すると、機能主義・操作主義の思考を招きます。
それは結果として、政治や経済の都合によって学問が翻弄されてしまう状況を生み出します。
いまだ続くコロナ渦において、このことは日本中の誰もが身に染みて感じていることではないでしょうか。

しかしZENSINは特にこの状況を批判的にも悲観的にも感じておらず、
前述の学問の変遷を改めて俯瞰してみると、以下のような解釈ができるのではないでしょうか。

① 学問が民主化されているのであれば、誰でも知りたいことを知れる状態にある。
② 興味のある分野において自分の好奇心をダイレクトに反映して、勉強や表現ができる。

つまり、誰もが好奇心を元にライフスタイルを謳歌して、好きな形でアウトプットできる時代にいるということです。
したがって、「正解がない時代を楽しく生きるには “ぶっ飛んだ好奇心” に従うこと」が結論となるわけです。

■創造性の根源とは

こちらのテーマについては好奇心に任せることが創造性のポイントということで、既に前述の内容で触れているかと思います。

そこで、ここでは創造性自体のの裏側について書いてみます。

起業家で有名なイーロンマスク氏がいます。彼はインタビューでこのようなコメントをしています。

“I think it is important to reason from first principles rather than by analogy.”

「類推よりも第一原理に基づいて考える方が重要だ」

数々のイノベーションを起こす、破天荒なイメージのある彼にしては、意外な内容に感じられるかもしれません。
なぜなら社会では、イノベーションとは、一般常識からはありえない組み合わせや解釈をすることとして語られているためです。

確かにその通りですが、それらはあくまでイノベーターに対する他者目線で受ける印象にすぎません。

実際のところ、イノベーションを目的として無作為に組み合わせのトライアルを行っているだけでは、
うまくいく確率は低いですし、また仮にうまくいったとしても、うまくいったと認識することができないのではないでしょうか。

したがって、イノベーションを起こすためには、現状の理解に対して疑問を持ち、
改めて深く理解しなおして、バイアスを徹底的になくしていくことが重要なのかもしれませんね。

そう考えると、類推とは簡単にいえば傾向分析及び分類作業といえますし、この類推自体も何らかの原理からの派生物なわけです。
であればまずは一度、原理の方をなるべく深く厳格に理解した上で、そこからようやく類推を入れた方が、
結果として組み合わせの自由度も高まるし、組み合わせの是非を判断する鑑識眼も高まるということがいえますよね。

(後編に続く)

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