Our Column

言葉を空間上で捉える②

言葉を空間上で捉える②

こちらのコラムが好評でしたので、第二弾になります。

言葉を空間上で捉えるとは、単語自体が持っている空間性を三次元空間(XYZ軸)で捉えるというお話でした。
ただし、場合によっては言葉は、二次元(XY軸)で捉えた方が分かりやすい場合もありますので
今回はこのことについて書いてみたいと思います。

例えば、差別と区別について違いを述べて下さい。
このような質問がきたら、なんて答えますか?

恐らく差別は悪いことで、区別は公正といった内容になると思います。確かにその通りだと思います。
これは現実に起きている差別による偏見をフラットにかえるためのカウンターを主軸にした言語表現といえます。

しかしながら、この偏りというものを正そうとすることも大切なことですが、
現代の場合は、その力があまりに強すぎて正しきるまで自分がもたない場合もあります。
この場合は、まずは社会的偏りを一旦無視して、ニュートラルな理解をしてしまった方が、
自分自身が常にフラットでいれますのでよいかもしれません。

そこでZENSINは、差別と区別については、1単位分けと2単位分けという定義をしています。

差別とは、差で分けるわけですから、差の概念を生むには、まずは何かの単位が1つ必要です。
例えば趣味の数とします。そして分けるためには、どこかで線引きする必要があります。
そこで趣味の数が5個以上から趣味が多い、5個未満は趣味が少ないとします。これが差別です。

座標で言えば、X軸(横軸)だけがあれば記述できる内容ですね。
特に一般イメージにおける何か偏見的な見方が入る余地はなく、単純に状態を指しているだけですよね。

また一方区別とは、区で分けるわけですから、単位が2つ必要ですよね。
座標でいうところの、X軸とY軸です。例えば、趣味の数と、趣味にかけている時間です。
そうすると、自然と4つに区分けされます。

①趣味の数多い&消費時間長い。
②趣味の数多い&消費時間短い。
③趣味の数少ない&消費時間長い。
④趣味の数少ない&消費時間短い。

といった具合です。
こちらは1単位比較(差別)のような5個以上ならといった線引き的な分け方というよりも、
2単位比較(区別)特有の定性的な分け方を感じますよね。

1単位比較では、趣味の数自体で何かを判断するものでしたが、
2単位比較では、趣味の数に加え何となく趣味との関係性も朧気に見えますよね。

恐らくこのあたりの違いから、一般イメージとして、差別は悪、区別は公正というものが
形成されていったような印象を覚えます。

しかし、印象を捨てて単純に共通点に改めて着眼して考えると、
差別、区別とは情報のソートにおける単位数設定の違いといえるのではないでしょうか。

言い方をかえますと、
差別とは、1単位比較ですから、主観的、分析的な思考の状態である傾向かもしれません。
一方区別とは、2単位比較ですから、俯瞰的、統合的な思考の状態である傾向かもしれません。

上記のように言葉をフラットに捉えると、
差別、区別といった言葉自体には、実は善悪や肯定否定といった観念をまとっているわけではなく、
単純に情報の観測単位数を表しているだけということが見えてくるかと思います。

このように言葉を1つ1つ空間や座標上でフラットに捉え直していくと、
周囲からのあらゆる意見をフラットに捉えなおせますので、自分のヒントとして活用できる確率も効率が高まりますよね。

ZENSIN流の空間言語学。いかがでしたでしょうか。

それではまた。

Contact Us

真に価値ある映像を
一緒につくりましょう!

私たちは“価値ある映像”を追求し続けています。
綺麗な映像、テンポが良い映像、分かりやすい映像。
これらは技術をあてはめるだけでも作ることができます。
一方、私たちが信じる“価値ある映像”とは、
感性と論理が高度に調和したものだと考えます。
これらの調和を目指して、価値を描出するのがZENSINです。
しかしこれは 、ZENSINだけでは絶対に生み出すことはできません。
クライアント含め、関わってくださるメンバー全員が信頼しあい
協力し合うことで 、はじめて達成することができます。
価値ある映像で世の中を満たしたい!
そんな世界をみんなで作り上げていきましょう!

  • Follow us
  • twitter | ゼンシン合同会社
  • facebook | ゼンシン合同会社
  • youtube | ゼンシン合同会社
ゼンシン合同会社
 

© ZENSIN LLC All rights reserved.