Our Column

移り変わりを超えるデザイン──ZENSINが紡ぐ“ブレない価値”

価値=機能数→価値=暗黙知×形式知→価値=深層≒表層

2025/03/19 wrote

激しい時代の変化や、もはや“一時的な流行”さえも見えづらいほど複雑に移り変わる情報環境のなかで、どうすればしっかりと芯の通った表現が目立ち、なおかつ古くならないのでしょうか。

具体例として、ANA成田エアポートサービス、五星(ごせい)、そしてしらゆりビューティクリニックの案件を取り上げ、ZENSINならではのアプローチを紐解きます。

 

“VUCAの時代”に“本質”へのアプローチ

「現代は変化が早い」といわれて久しいですが、今や表面的な流行があっという間に生まれ、消えてしまう極限のVUCAの状況です。ZENSINは、この激動を逆手にとって“本質を捉えた芯の強い表現”を打ち出すことで、人々の心に訴えかけ、長く色あせない映像を創り上げています。

VUCAな情報社会では、映像に関しても「一瞬で判断される」ことが当たり前になりました。しかし、それは「今の視聴者は飽きっぽい」などといったことではありません。人間が元々持つ“直観”がデジタル領域においても反映されるようになっただけともいえます。

ZENSINの映像は、企業やサービスの根本的な価値を抽出し、視聴者の直観も含めて響く形で制作します。したがって短い時間でも心や本能にまで想いを届けることが可能です。そしてその本質が明確だからこそ、変遷の激しいトレンドのなかでも埋もれず、普遍的な力を発揮するのです。

【具体例1】ANA成田エアポートサービス:30周年リクルート動画

ANA成田エアポートサービスのリクルート動画では、「なぜ私たちはここまでお客様に誠心誠意尽くせるのか?」という企業の原点を丁寧に見直しました。空港利用者には、一人ひとり大切な用事や背景があり、それが人生の貴重な瞬間につながっています。そこに関わる仕事の意義を深く理解されていることで、サービス提供者側も「かけがえのない瞬間に立ち会わせていただいている」という高いモチベーションを共有されていました。

また空港業務には、天候というコントロール不能な自然との日常的対峙がつきものです。ZENSINは、この“自然の力”と“かけがえのない瞬間”の間にある、懸命なチームのエネルギーを映像で表現しました。その誠実な姿を、視聴者の皆さんが心で感じて下さったことで、「企業の本質的な価値」を体験として受け取って頂けました。

【具体例2】五星(ごせい):ミッション・ビジョン・バリューの再創出

四国にある建築コンサルタント会社・五星(ごせい)は、社内の風通しを良くするためにミッションやビジョン、バリューを再創出していました。しかし、さらに元にある企業理念が充分に浸透していないことが分かりました。経営層は「浸透していないなら、社員みんなで改めて納得できるものを創ろう」と考え、創業者の想いすらも一度手放して未来に託す覚悟を見せて下さいました。

そこでZENSINは、この過去・現在・未来をつなぐ“交点”を映像で描出することを決意。思い入れのある過去の会社案内パンフレットをグラフィック素材を起用し、五星の皆さん思いの全てを組み合わせて、有機的な物語を構成しました。完成映像は年頭式で上映され、従業員の皆さんから「感動しました」「泣きました」という声が相次ぎました。会社のコアな価値が、映像を通じて改めて体験的に共有され、長く組織の指針として機能するものとなりました。

【具体例3】しらゆりビューティクリニック:理念の視覚化とリクルート

美容医療の現場では看護師不足が課題となっています。ZENSINに求められたのは、看護師採用のリクルート動画制作でしたが、単に応募数を増やすだけでなく、「当院の理念に共感してくれる人からの応募を募る」ことが重要でした。

取材を重ねるうちに、ここでは“美容医療はあくまで手段であり、患者さまの心を高めることが目的”であると判明。ならば“過度な演出は不要”と判断し、「なぜ医師や看護師を志したのか」という原点を掘り起こす物語を映像に落とし込むことにしました。その結果、伊藤院長も看護師さんたちの理念の可視化に成功。誰に対しても胸を張って見せられると、大変喜んでいただけました。視聴者の心に、医療従事者の皆さんがシンプルに真実を語る。こちらも長く価値を体感できるものとなっています。

“芯”を貫く映像がVUCAの中で輝き続ける

ANA成田エアポートサービス、五星、しらゆりビューティクリニック――いずれの事例に限らず、ZENSINが映像制作において最も大切にしているのは、企業やサービスの“コアとなる価値”を正面から受け止め、掘り下げることです。真剣に深堀りをしていくと、やがて自然界の摂理や人間の本質と繋がっていきます。時代がVUCAであればあるほど、この“芯”が深く明確であるほど、視聴者の皆さんの心に訴えかける、長きにわたって納得と共感を生むシステムになります。

一過性の流行が入り乱れる現代だからこそ、自然の力に学ぶ普遍的な視点が有効です。ZENSINは、根本的な価値を軸に、テクノロジーとデザインを融合させ、視聴者が“直観的”に「ん…!?」と興味をもっていただき、なおかつ「見終えても心に残る」映像を制作します。結果として、目を奪う鮮烈さと古びない強さが両立され、没頭的・体験的な時間を提供することができます――これこそZENSINのクリエイティブ・ディレクションが生み出す、時代を超える映像なのです。

勿論、いわゆる演出案といった「表層上のフォーマット」はいくつかありますが、額面通りあてはめるだけでは、現代は意味をなしません。いかに深層を捉えて表層まで流麗に横断できるかが価値創出の分かれ目となります。深層とは生命の循環に近いもの。表層とは人間の言葉や行動。ZENSINとはその間を媒介する存在です。

ですので最近はAIとの協業で単純作業的な負担は減りつつありますが、それでも全案件例外なく映像制作は熾烈を極めます。しかしオーダーメイド業務の醍醐味はここにこそあるわけですし、制作者としてもそれがとても楽しいんですよね。

最後に

昨今、「とにかくたくさんの映像を作らなくてはいけなくて困っている」という企業の方も少なくありません。ただ、それはもしかすると、統計データの表層をなぞるコンテンツづくりに追われてしまっているかもしれません。

けれど、本当のトレンドは案外単純なもので、「本物を見たい」ということなのではないでしょうか。だからこそ“企業やサービスの本質”を丁寧に見つめ、その芯を真っ直ぐに映し出すことにある——私たちはそう信じています。ZENSINが大切にしている姿勢に少しでも共感いただけたなら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

皆さまの想いを全身全霊で受け止め、時代を超えて輝き続ける価値を、一緒に描き出していきたいと思っています。限られた時間の中で、ただ情報を流すのではなく、心を動かすものを届けたい。感性的にも論理的にも満足頂ける映像を届けたい。その想いに賛同してくれる方となら、きっともっと遠くまで行けるはずです。一緒に挑んでいきましょう。

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私たちは“価値ある映像”を追求し続けています。
綺麗な映像、テンポが良い映像、分かりやすい映像。
これらは技術をあてはめるだけでも作ることができます。
一方、私たちが信じる“価値ある映像”とは、
感性と論理が高度に調和したものだと考えます。
これらの調和を目指して、価値を描出するのがZENSINです。
しかしこれは 、ZENSINだけでは絶対に生み出すことはできません。
クライアント含め、関わってくださるメンバー全員が信頼しあい
協力し合うことで 、はじめて達成することができます。
価値ある映像で世の中を満たしたい!
そんな世界をみんなで作り上げていきましょう!

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