
ZENSINの三層共鳴設計:情報衛生・認知衛生・選択的機能性
2025/07/03 wrote
届かない時代に、「深度まで届く情報」を設計する
― ZENSINの三層共鳴設計:情報衛生・認知衛生・選択的機能性—
たとえば、道を歩いているとき、視界の端に何かが飛んでくるのを感じたら―
人は反射的に「それを見る」はずです。
でもそれは、“興味”ではなく“警戒”から生じた反応です。
その物体が石なのか、虫なのか、落下物なのか――
本質的に何であるかまで知ろうとはしません。
ただ視界に入れ、「危険かもしれない」と感じ、
できるだけ関わらないように、身体ごと避けようとする。
たしかに“見られて”はいるけれど、“受け入れられて”はいない。
つまりその情報は、嫌われているのとほとんど同じ扱いを受けているのです。
この状態を、ZENSINでは「警戒的認知」と呼びます。
つまり、情報が“見られている”が、“意味としては受け取られていない”状態を指します。
これは何も広告やメディアに限った話ではありません。
たとえば、「なかなか暗記できない」という現象も、
実はこの“警戒的認知”で情報を処理しているから当たり前なのです。
身体がそれを「信じてもいい情報」として認識していなければ、
記憶の奥深くには届かない—つまり、“覚えなくていいもの”として脳は処理したがるのです。
現代の情報環境は、この警戒的認知で止まる情報で満ちています。
そして多くの人が、情報を“受け取らないことで自分を守っている”のが現状です。
・警戒的認知だけを刺激する、反射的で空虚な表現(繰り返しの刺激で鈍化し、反応されない)
・理屈だけで構成され、感情に届かない情報設計(効率を追いすぎて本質が摩耗し、自滅を招く)
・受け手の状態や余白を無視した、一方的な発信 (支配的になり、受け手の能動性や解釈を奪う)
それらは、視界には入っても、深く作用せず、ただ流れていきます。
「知ったつもり」「見た気がする」だけの消費です。
にもかかわらず、こんな“届かない情報”に対して、
日本では毎年8兆円近い広告費が使われているのが現実です。
しかも多くの場合、
「目先のコンバージョン(CV)や数値上の反応」が得られれば、届いたように“錯覚”してしまう構造になっています。
けれど実際には、信頼が築かれたわけでも、関係が育まれたわけでもない。
むしろ、表層的な反応を優先するあまり、長期的な信頼資本を削ってしまうケースさえあります。
せっかく築いた信頼も、警戒的認知によって「届かないもの」に変換されていく。
これは、ブランド棄損であり、社会的コストの浪費でもあります。
まず広告費は、本来の目的に沿って「本当に届く情報」を設計・最適化するために使われるべきです。
そのうえで余剰となった投資は、以下のような方向へと還元されるべきです。
・社会にとって意義のある研究や開発
・社員の皆さんが、より良い状態で働ける環境整備
・お客様と信頼を深め、自然に関わり合いが続いていく体験の設計
広告とは、本来「伝える」だけでなく、“関係を育む行為”であるはずです。
届かない情報に資金を投じ続けるのではなく、信頼という“資本”を未来へつなぐ投資として、情報の費用対効果を最適化する。
ZENSINは、そのための設計と思考と技術を持っています。
このような背景から、ZENSINは「三層共鳴設計」という考え方を提示します。
それは、情報が“本来の意味と共に、身体と心に届く”ための3つの環境構造です。
■情報衛生(Infonutrition/Information Hygiene)
—情報そのものの“ストレス誘発性”を減らす(※商標出願中)—
ZENSINでは、情報を“正しいかどうか”以前に、“身体にどう反応されるか”で評価します。
情報に触れた瞬間、呼吸や脳波に変化を起こすことがあります。
その変化が不必要に緊張やストレス反応につながるものであれば、どれだけ重要な内容でも、深部には届きません。
私たちは、生理指標などを用いて、
本来は受け入れられるべき情報が、意図せず生理的ストレスを生まないように、
その設計段階で丁寧に確認を行っています。
情報が届くには、まず「届いてもいいと身体が判断してもらえる状態」が必要です。
それを整えるのが、情報衛生です。
■ 認知衛生(Cogninutrition/Cognitive Hygiene)
—受け手の“解釈プロセス”を誤作動させない(※商標出願中)—
人は情報をそのまま理解していません。
心身の状態・過去の経験・価値観・文化的背景-あらゆる要素が“それぞれの解釈”を生み出します。
つまり、解釈には本来、健全な多様性があるのです。
しかし、情報が一方的で支配的であるとき、
その解釈の幅は奪われ、受け手は警戒的にしか情報を受け取れなくなります。
ZENSINでは、映像・言葉・音の三位一体設計を用いて、
「伝えたいメッセージ」を適切に伝えつつ、
“解釈の自由度”を担保できるよう配慮しています。
・被写体の表情の微細な設計
・音声の周波数とテンポ
・情報の入り口にある空白と余白
こうした要素を通じて、受け手が安心して意味を紡げる環境を設計する―
それが認知衛生です。
■選択的機能性(Selective Functionality)
―状態に応じて作用が変わる情報設計(※商標登録済)—
ZENSINが商標登録済のこの概念は、
同じコンテンツでも、受け手の状態に応じて“届き方が変わる”という次世代的な設計思想です。
・落ち込んでいる人には癒しとして、
・前向きな人にはモチベーションとして、
・忙しい人には必要な情報が簡潔に取得できるものとして。
それは、「伝えたいことを押しつけない」代わりに、
それぞれに“最適な深度”ですっと届く多層構造によって成立します。
ZENSINは、表現に“副作用がない構造”をもたせることができます。
それが選択的機能性の本質であり、持続可能な情報デザインの核です。
■ まとめ
私たちは、情報に疲れ、情報を避け、情報を疑いながら生きています。
けれどそれは、人が悪いのではなく、情報の設計に“持続可能性”が欠けていたからです。
ZENSINは、これからの情報社会において、 届くべき情報が、適切な形で届き、
受け手との“建設的な関係”を築ける構造を、 “感性 × 科学 × 設計”の融合によって形にしていきます。
「届かない」ことが当たり前になった今、
情報に“質”を与えることで、人と社会の受容構造そのものを次の次元へ進化させていく。
それが、ZENSINの描く未来の情報社会です。
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