この世界には、壮大な“演算仕様”が存在しています。
地球が自転・公転するように、季節や気温が移ろうように、私たちが呼吸をし、体温を保つように。
あらゆる現象が何らかの法則や仕組みに則って動いているわけです。
一方で、私たち人間はその仕組みにただ乗っかっているだけではありません。
必要とあらば法則を活用し、問題があれば修正し、さらに新たな価値を生み出していく。
いわば宇宙の“演算仕様”に対して、デバッグとクリエイティブ(考え方の高度化)を行っているのです。
人間が担う“デバッグ”と“クリエイティブ”の役割
「デバッグ」という言葉を聞くと、ソフトウェアのバグを取るイメージを持つかもしれませんが、
それは私たちの日常生活でも起こっています。
たとえば、日々の課題に対して「ここがおかしい」「もっとこうすれば便利になるはず」と気づき、
修正・改善を図る。これこそデバッグそのものです。
では、クリエイティブ(考え方の高度化)とは何でしょうか?これは単にアートの発想力やデザインの技術力に留まるものではなく、
そもそもの思考フレームを組み替え、「なぜそれをやるのか?」「どうすればより良い結果が得られるのか?」を本質的に再定義していく力や、
従来の常識を塗り替え、新たな仕組みや価値を創り出すイノベーションの源泉のことを指します。
つまり、「今ある仕様をなぞるだけでは見えてこない可能性」を探り当て、世界を書き換える。
この根底にあるのが、クリエイティブな発想と行動だと言えるでしょう。
映像制作も“要件定義→クリエイティブ→デバッグ”の流れ
このプロセスは、映像制作においても顕著に見られます。
たとえばZENSINが取り組んでいる制作プロセスは、大きく次のような項目があります。
1.要件定義
目的や条件、想定視聴者について整理し、真の必須事項を洗い出す。
2.クリエイティブ(思考レベルの高度化)
「どんな演出をするか」という点よりも、さらに根本的に「どうすれば真に価値を描出できるか」「どうすれば真に価値を体験できるか」を深堀りする。
3.デバッグ
完成に近づいた段階で、狙い通りの効果を得られているかを検証。ZENSINでは、論理的な整合性に加えて、
血糖値や脳波といった“人間の生理的反応”まで確認し、微調整を行うことで、最適な映像へと仕上げていきます。
この流れを見て分かるように、いわゆるデザインや演出などの“飾りつけ”のフェーズは、
2と3の間に入りますが、ここの品質は1〜3に依存するので主要の項目からは外しています。
ただひたすらに何をどう設計し、どのように価値を描出するのかという“考え方の高度化”が業務の中心になっているのです。
補足※デバッグ(debug)=検証作業(verification)×妥当性確認(validation)から構成されています。通称V&V。
元々は機械工学分野で発達した概念ですが、ZENSINでは生命活性有無の判定タームとして取り入れています。
クリエイティブ業務の進化系:システムデザインと飾りの分離
実はこうした考え方は映像制作に限りません。
ZENSINでは、基本的に全ての業務においてプロがシステムデザイン(≒クリエイティブ)を担い、
演出や装飾などのスタイリングデザイン(いわゆる見た目)はクライアントが自由に選べる世界が、
業務のあるべき進化系だと考えています。
イメージしやすい例として、美容室を挙げてみましょう。
美容師さんは髪質や骨格、コンディションを見極めて“土台”となるカットやカラーを提案します。
けれど、「この髪型にしなければいけない」と強制されるわけではありませんよね。
最終的にどんなスタイルにするかは、あくまで自分の好みやなりたいイメージで決められます。
プロはその要望をできるだけ安定的かつベストな形に取り込んで仕上げてくれます。
ZENSINが目指すのも、まさにこの状態です。
1.プロフェッショナル
事象の本質を見抜き、システムや構造をデザインして、確実に機能する“土台”を築く。
2.クライアント
好みや目指すイメージを自由に選択し、演出や表現、装飾を思い通りに反映することができる。
こうした建設的割り振りが当たり前になれば、どんな要望やイメージも「プロなら取り込める」という安心感のもと、
より柔軟でワクワクするものが生まれていくはずです。これこそが業務の目指すべき姿だとZENSINは考えています。
日常の掃除や家事だって立派な“デバッグ”
こうしたプロセスは、私たちの日常にも溢れています。たとえば、掃除を思い浮かべてみてください。
床にホコリが溜まっていたら、掃除機をかけて部屋をきれいにする。
「この収納方法だと、探しものに時間がかかるな」と気づいたら、引き出しに仕切りをつけて効率化を図る。
これは立派なデバッグ行為ですよね。環境を整えながら、“もっと良くする”というアップデートに取り組んでいるわけです。
さらに、そこに「どうしたら家にいながらリゾート気分を味わえる?」とか「家で生活するってどうゆうこと?」とか
「そもそも生命っていったい何?」と考えていくのは、クリエイティブ(考え方の高度化≒前提の再定義)の領域。
身近なテーマにも、実は新たな価値を創出する可能性が無限に潜んでいます。
宇宙の“ドラマ”に参加する全員が主人公
私たちは皆、宇宙が描く壮大なドラマの登場人物です。
日々行っていること――仕事、趣味、家事や育児など、どんな行為であろうと、世界を少しずつアップデートしている側面があります。
人の評価やその時の結果は、その側面の表層一部を観測されたor観測したものでしかありません。
ときには周りの理解が得られず、評価が低いと感じる場面もあるかもしれません。
でも、評価されないからといって、その行為が無意味なわけでは決してありません。
むしろ現代であれば長期的に見れば喜ばしい現象である可能性の方が高いです。
あるいは業務においては、居心地が妙に良くなりすぎていたら、
単に組織が動いていないという場合もあります。その時はもっと外に目を向けましょう。
もしくは自分の心の奥底にある志や美意識に準拠した品質基準を設定すれば、
自ずと組織が提示する条件よりもシビアになりますよね。あとはそれに向けて試行錯誤をすることに集中すればいいです。
その後しばらくすると周囲からは修行僧みたいだねと言われ始めると思います。
しかしその頃、自ら自分を縛り付けたはずのあなたは、自身の世界の中に身震いするほどの自由とあらゆる豊かさを手にしていることでしょう。
もうお気づきですよね。そうなんです。現代はこうした周囲との認識ギャップの裏側にこそ、至上の価値が潜んでいるのです。
1.誰かと違う手法でデバッグする人
2.これまでにない切り口で世界を再解釈し、新しいアイデアを提案する人
3.日常の小さなことにも楽しさを見出す人
こうした一人ひとりが放つ真の多様性が、この世界をより一層彩り深いものにしているのです。
まとめ
1.宇宙には壮大な“演算仕様”がある: すべての出来事が何らかの法則に則って展開。
2.人間はその上で“デバッグ”と“クリエイティブ(考え方の高度化)”を担う: 問題を見つけ、修正し、新たな視点で価値を創り出す。
3.映像制作のプロセスも同じ: 要件定義→クリエイティブ→デバッグを通じて、人間的感覚を踏まえた最適解を導く。
4.システムデザインと演出の役割分担が当たり前の社会を: プロが“土台”を安定させ、クライアントが好みや目指すビジョンを自由に選べる未来を。
5.日常の掃除・家事も立派なデバッグ: 不具合を取り除き、クリエイティブな工夫で生活をアップデート。
6.私たちは誰もが宇宙のドラマの当事者: 評価はゴールではなく、ゲームでいうところの初回特典みたいなもの。
もし、いま誰かに理解されなくても、あなたが取り組む“その作業”は必ずしも小さなことではないかもしれません。
むしろ、“仕様”を超える新たな視点を切り開いている人ほど、世界を豊かに彩っていくものです。
、、、というわけでZENSINも半端にしてきた研究テーマがあり、コロナ渦のタイミングから変態的に没頭してきました。笑
どうにかこうにか人さまにお見せできる程度には準備ができましたので、近日リリースしますね。
2025年。100年越しの日本のリバイバルが始まりますね!