Our Column

インタビュー第2話の解説

インタビュー第2話の解説コラム

INFORMATIONにて告知させて頂きましたが、
少し前にアンティークコインの販売を行う株式会社アンティークコインギャラリアさんの
オウンドメディア「ぼくらのスモールビジネス」にてインタビューを受けました。

3話+αで構成されております。宜しければご覧になられてみて下さい。

第2話
https://anchor.fm/3avphstipv/episodes/4-2PC-e1lkgii/a-a89t825

インタビューは基本的にさわりのお話にとどめてますが、もう少し詳しく知りたいという要望がありましたので、
以下インタビューの第二話についての解説となります。

第一回目と比べて今回はZENSIN代表の過去のお話ですので、
あまりまとまりのない内容になるかもしれませんがご了承下さいませ。

■家賃を払うか、デスクトップPCを買うか

第二話のヘッドコピーとして書かれていますが、
このあたりは単純に笑いの要素であって、あとは好きなことしているの楽しいですよという意味がほとんどです。
しかし、せっかくですのでZENSIN的な思考で論じてみたいと思います。

上記のコピーは、当時の自分の視点では
「家が大事か、デスクトップPCが大事か」と映っていたと思うのですが、
このような二択として考えた場合、どちらか一方しか選ぶことができないですよね。

数学の分野にif文というものがあります。
もし〇〇だった場合、もし△△だった場合など、ありうるパターンを場合分けして蓋然性をもって回答を記述するというものになります。
使用目的は少々違いますが、ビジネスでいうところのMECEという一種のフレームワークと近似します。
ご存じ、もれなしダブりなしの論理思考方です。

しかしこのif文ですが、普段使われている方からすると共感いただけると思うのですが、不必要に導入すると記述内容がとても増えます。
思い切ってチャレンジしてみようという時は、基本的に実行前提ですので冒頭からif文は必要ないわけです。
そうであれば、この二択の問い自体が誤りと考えた方が妥当ですよね。

そこで、「家が大事か、デスクトップPCが大事か」という二択問題と思いこんでいた内容ですが、
改めて意志に主眼を置いて捉えなおすと「どうすればデスクトップPCを今すぐ買えて、したいことをできるようになるのか」
と再定義することができるのではないでしょうか。

そこでとにかくデスクトップPCを購入することを前提として思考を進めていきます。

①家を引き払うことで家賃が浮く(予算確保)

②デスクトップPCが購入できる(目的達成)

③安定して使用するためには(持続可能性について)

④電源の確保、雨に濡れない環境の確保(エネルギーと空間の確保)

⑤最低限の住まいを確保する(エネルギーと空間の確保≒持続可能性の確保)

という流れになります。

つまり、一度自分がやりたかったことを優先することで、それ以外のものを計算上では一旦捨てることができます。
こうすることで、自分が望んだことの先を、もっとリアルにそしてより自由に想像できるようになります。

すると理想が現実化してきますので、自然と現状の現実側からの調整(この場合、電源と雨に濡れない環境の確保)も行うことになります。
これによって一度捨てたはずの家を再度手にすることができるわけです。

もちろん他者からすれば「必要最低限の状態」に見えるかもしれませんが、
当人にとっては建設的な思考の末の結論ですので、「最適化された状態」といえるのではないでしょうか。

■始めて稼いだのは、花火の映像

こちらに関しては、単純にみんなで花火を派手に楽しみたくて行っていました。
純粋にしたいことをすると、他者にとっても楽しんでもらえて自然と稼げてしまうこともあるよということなのかもしれません。

またプライベート花火イベントとしても回数を重ねていく中で、最初は単純にまとめて派手に花火を楽しむだけでしたが、
徐々にいかに派手さをキープしながら盛り上がっていくようにできるかということをテーマに火をつける順序を考えたりすることが楽しかったです。
最終的にはみんなで物理と心理の両面から議論して、もっとも花火を効果的に楽しむための花火の全体設計書と着火手順書を作ったりしていました。
今思うとこれで映像におけるストーリー構築の訓練をしていたのかなと思います。

■“いい国つくろう鎌倉幕府”?

問題「鎌倉幕府ができたのは何年ですか?」

回答「1192年…」

採点「〇」

テストの点数が取れるからといって、
このような暗号のやり取りのようなもので是非を問う行為は幼少期よりどうしても違和感がありました。
授業を受けて知識が増えていくたびに、なぜか「???」も増えていく感覚を覚えました。

そこで到達した考えとしましては、人から受動的な体制で教われることは基本的には知識までであり、
それ以上の知恵(Why⇔What)としての学びは、自分自身の能動的な意志によって得ていくものだと確信しました。

つまり、テストの点を取るという意味では、WHY?などを持ちながら学ぶことは、その分情報が増えますから、不利になるかもしれません。
しかし基本的には与えられた情報はあくまで全てはキッカケであって、それらをポジティブな意味で自分なりに問い続けながら、
事象の理解を深めていくことこそが真に学ぶということなのかもしれませんね。

■本は読むものではなく探すもの?

受動的な読書と能動的な読書があると思います。

前者の受動的な読書とは、記述内容に対して言葉の意味そのままに誤りなく読むことといえます。
これはいわば既知の内容の再確認であったり、無謬前提の公的文書に対する正確な理解などには効果を発揮するといえます。
本というよりは、目を通す必要のある書類に対する読み方といえるかもしれません。

一方、能動的な読書とは、未知のことを知りたかったりときに効果を発揮する読み方といえます。
未知の情報を得ようと思っている時点で、既に自分の中で知りたいという衝動があるわけですから
そのまま衝動的に読むことで、自分の既知領域と、著者が記述してくれた未知領域が有機的に繋がることができます。

もちろんこの読み方は、ミスリード率も高まります。
しかし、既知と未知は、まずはなによりつながること自体に価値があります。
なぜなら、既知と未知が繋がることによって、既知の領域に変化がもたらされます。
ようは未知側の世界観で既知の世界を捉えなおす機会が生まれるわけです。

ですので、受動的に読むこと(≒知識や用語の習得)、能動的に読むこと(≒考え方の影響)。
本を読むにせよ、この2つの読み方があり、それらの特性を理解しておくと良いのかもしれませんね。

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